或る悲しみ

震えている あなたの声は
優しすぎる 季節を切り裂く
恋人なら 哀しみさえも
分かち合える そう信じてたの
深く閉じた瞼
もう 時は行く
覚めない 夢見てる
あなたを呼んだ
白く凍る あなたの頬を
一雫の涙が流れた

握り締めた 手と手
そっと 応えて
ぬくもり哀しみを
忘れたまま
震えている わたしの声は
閉ざされてる 扉を叩くわ

憶えている 優しすぎる日々
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