Ivy

空虚を噛んでいる
空っぽを吸い込んでいる
浮かぶ笑み 残像

幸せの霞を掴むような記憶の中で
注がれた体温を

いつしか 何も
分からなくなっていた
確かなものなんて
どこにもないのに

欲した
刷り込まれたカタチを
何を保ち
何を望み
何を抱き
何を見ずに
何に怯え
何に媚びて
何に染まり
何に囚われてる
吸い込んだその温度
薄め 延ばして
冷えている
光はすでに青ざめて
気づけば虚空に立っている

狭い空に描いていた
像を今も縛るヘデラ

狭い空に手を伸ばした
私を縛るのはヘデラ

幸せの霞を掴むような記憶の中で
注がれた体温を
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