あじさいは君の面かげ

小雨にけむる 想い出の路(みち)
ひとつの傘に 肩よせて
君と歩いた 恋の日よ
おぼえているかい
あじさいの花が
雨にぬれて 咲いていたね

たそがれ色が ふたりを包む
すべてを俺に ささげると
君のひとみが うるんでた
忘れはしないよ
あじさいの花の
甘いかおり 胸にしみる

並木に路(みち)に さみしく消える
別れの朝の 君の影
俺は心で 泣いていた
おもいで呼ぶよに
あじさいの花が
風に吹かれ 散ってゆくよ
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