春待酒

浮世七坂 度胸が命
錦を飾って 泣こうじゃないか
ふたり門出の あの日の誓い
我慢の向こうに きっとある
春を信じて 春を信じて
交わすふたりの 契り酒

苦労くの字で 雨風しのぎ
草木は根を張る 枝葉を伸ばす
匙(さじ)を投げるにゃ まだまだ早い
明日の明日は またあした
夢を支えに 夢を支えに
渡る世間の 幾山河

千里万里の 苦節を越えて
差しつ差されつ 飲もうじゃないか
猪口(ちょこ)に浮かべた 桜の花よ
あんたと寄り添い どこまでも
春を信じて 春を信じて
交わすふたりの 絆酒
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