カバ公園

薄桃色の雲に輪をかけた冬の帰り道
早めに浮かんだ三日月が
今の僕の胸には刺さりそうで

どうにもうまくいかないみたいだ 頭がくぐもる
まだ書いてもないのに燃やしてしまいたい手紙ばかり

勝手に美しいものに仕立てあげただけなのに

あぁこんなに何も聞こえなくなるのか
土砂降りのまんなかで僕の心は恋をしてる

駅前の薬局へ自転車で坂を下ってく
誰にも見つからないよう急いで買った青紫のヘアワックス

親戚の兄ちゃんに借りたまま諦めてたギター
ただ頭の中で掻き千切るような音 鳴らしていた

咄嗟の恥ずかしい気持ちが鏡に写ってる

あぁこんなに何も聞こえなくなるのか
土砂降りのまんなかで僕の心は
あぁこんなに何も動かなくなるのか
稲妻のすぐそばで僕の心は恋をしてる

あぁこんなに何も聞こえなくなるのか
土砂降りのまんなかで僕の心は
あぁこんなに何も動かなくなるのか
稲妻のすぐそばで僕の心は恋をしてる

薄桃色の雲に輪をかけた冬の帰り道
夕方六時に灯るカバ公園の霞む光
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