献立

頭じゃもうずっと分かってたはずなのに
さみしいな、最後の台詞

心の中の決まり事と皿の上の残し物
無理になすりつけないで

あなたみたいな人なら探せばいるよ
って血も涙もない事なんて言わせないよ

噛み合わない意識の向こう側で
こんな唄歌ってる
しょっぱいくらいが好み

ポップめの苛立ちにはそっと
卵でとじる様に慎重でいて
腹が立つ言葉にもやっぱりお互いオリジナルで
いられるはずだろ

嫌になるほどそばにいてくれないか
今の暮らし放り出すくらい
続くよ、きりがない平凡のせいにしたっていい
味気ない普通の幸福

控えめに穏やかに包み込めるほど経験はない
優しくないよねきっと
この冬の匂いに焦げる

不安になるほど追いかけてくれないか
いつか自分見失うくらい
まだこの先の生活のせいにしたっていい
悪気は無いけど本音だよ

昨日の余り物もついでに温めてよ
今日までずっと苦手だったあの味の良さに気付く
明日から増える好物

気が狂うほど気にかけてくれないか
いつの間にか年が明けるくらい
もうこの先の計画ごと全部奪ってほしい

都合のいい食わず嫌いで
いつか答えを出さないように
続けるよずっと、平凡のせいにしないで
愛し愛される毎日

頭じゃもうずっと分かってたはずなのに
うれしいな、『おかわり』って君の声
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