火魅蟲

飛んで火に入る 夏の虫のように
綺麗な 放物線 描いて 羽ばたく

あなたのように 生きられたなら
瞳のなかに 炎を 宿して

また僕ら 引かれあってしまう どうしよう
世界が また 動き出してしまう

歩幅を合わせましょう 可能な 限り
呼吸を合わせましょう できうる 限り

体の熱を 感じるままに
全てを知ってるし 全部わからないまま

また僕ら 飛び込んでしまう どうしよう
蝶の羽ばたきで 吹き飛ばされてゆく

また僕ら 引かれあってしまう どうしよう
光の中から 生まれてくる 何かが

また僕ら 飛び込んでしまう どうしよう
世界が また 動き出してしまう
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