もうだめだ

もうだめだ もうだめだ
サービスタイムがいま終わるんだ
カラオケタイムも生バンドもウイスキーの飲み放題も もうだめだ だから
最後まで売れ残った しおれた花を買って
タクシーに乗り込んで さあどこへ行こう
とりあえずは西方 阿弥陀如来なんて
ゆっくりと ゆっくりと行こうじゃねえか

「おい運転手あのさっきの花売り娘 ちょっと可愛いねあんたどう思う」
運転手とってもクールなやつだ
クルマは海へ海へと制限速度で
「おい運転手 あんたいったいどこまで行くんだい」
なんて そっちが聞きたいよね おれ もうわけがわかんねえ
なんだ あんたでもその態度 そろそろ極楽浄土だぜ
場所をわきまえたらどうだ
なんて おれもうだめだ
ついつい運転手ハンマーで殴っちゃった
しまったことになった もう もう もうだめだ
かわいそうにこんなに血が流れちゃって
あんた何型? ごめん ここに花を置いてくからね

海に夕陽のハイウエイ 心に炎のハイウエイ
海に夕陽のハイウエイ ロウウエイロウウエイハイウエイ

なんて絶望的な風景なんだ なんて絶望的な光景なんだ
なんて絶望的な風景なんだ なんて絶望的な光景なんだ

もうだめだ もうだめだ わたしはもう もうだめだ
もうだめだ もうだめだ わたしはもう もうだめだ
最高なんだ 最低なんだ 最高なんだ 最低なんだ
痩せ衰えて 最高なんだ いま終わるんだ 最高なんだ
いまやっと最高なんだ いまやっと最高なんだ わたしはもう もうだめだ
いのちを ひかりを いのちを ひかりを
愛を 愛を からだを 愛を
もうだめだ もうだめだ わたしはもう もうだめだ
もうだめだ もうだめだ わたしはもう もうだめだ
最低なんだ 最高なんだ 最高なんだ いま終わるんだ もうだめだ
最高なんだ 最高なんだ わたしはもう もうだめだ
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