ダンデライオン

小さな部屋 冷たい手が
きみを求め 迷子になる
抜け出せずに 消えない痛みと 寄り添う朝
着慣れたシャツ放り投げて 光の射す道を選んだ
歩き出せたら はじまる

どこまでも広がる空 神様に手を振る
迷いの日々に水を撒いて
そっと花を咲かせ ここにいる

乾いた胸 染み込む雨 夢を覚ます静かな風
愛おしくて 愛して欲しくて ……不器用だな

“大切”だと自分騙し 嘘や弱さ 抱え込んでた
全部捨てたら はじまる

いくつもの分かれ道が 僕たちを待ってる
黄昏時の 丘の向こう
きっと花を咲かせ ここにいる

子供の頃 好きな夢だった
“木漏れ日の中で きみと手取り合い バスを待つ”
愛が 哀が 溢れる

どこまでも広がる空 からっぽの手を振る
迷いの日々に水を撒いて
ずっと花を咲かせ ここにいる きみのそばに……
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