わたしたちのエチュード

生きる為に嘘をつく愛おしかったはず
反応のない心だけが真実だ わたしのエチュード

武器であり弱味という女の身体は特にビームなんて出やしないのに
日々はどうにもくだらない
だから探しているコンピューターで明日の特別を

辞め時を見失った 通わない習い事
解約し忘れた定期便 忘れた頃に連絡があるあの人

生きる為に嘘をつく 愛おしかったはず
早く起きて遊ぶ日曜日が嫌いだったな

2009年を未だ 生きている人 だから嫌味も古臭いのか

無くたって生きていけるそんなものが丁度いい
嫌な女の不幸話 映画は字幕で 人より愛されていたいプライド

思い出すと呆れ返る レシートと履歴
散々買った夏の服 未来は未来 が伏線のリップサービス

止んだ雨が悲しくても 喜んだふりをした
晴れた空が実は嫌いだって口に出してみる

課題も手品も振る舞いも 犠牲もお芝居も辞めて
帳尻合わせで自由に息を吸ってみる

愛される為の嘘を止め生きてみたいと知る
頼まれてもいない猫撫で声を鼻で笑ってみる

誰の為に笑うわけなく生きる
わたしのエチュード
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