男と女・酒と歌

他人同志の 肩と肩
ふれて飲む酒 歌う歌
縁もゆかりもない人と
胸の重さの計りっこ
皆んなさびしい 体が寒い
男、女・酒と歌

せめて五つも 子供なら
もっと無邪気に 誘い合う
大人同志の不便さは
歌のきれまに酒をつぐ
皆んな悲しい その目がつらい
男、女・酒と歌

たった三分 歌う間の
息の通いが 気にかかる
だけどいくらか酔いどれて
夜にまぎれて帰るだけ
皆んなせつない 心が重い
男、女・酒と歌
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