魔ガツ夜ハ青ナリ

翌る日想い馳せる情景は
今宵肝心要の抵抗
安寧貪るばかりで待ちきれない夕闇
裂けて苦しむ前の胸中は
人外の粟肌に憶えし
触れて溢るる郷愁は
何れ超常跋扈な黄昏れ

余りにも拙い脱走
いまそかり彼の地で
存ぜぬ誰が為の地平

ないまぜに晒されたい
魔がつ虚ろな夜に青放って
それでも抱かれたい
嘘信じ笑った哀れな亡霊でも
あぶく骸は共鳴の賛辞で
気が付きゃこの世にいないでしょう

またしても上々な出来合いが
今宵安心ナナメなメリーゴーランド
監禁された高飛車は残念だけど待てない
咽び泣いて後を追いかけた一体未体な幻
七つの鍵共に持ちて
2~3次元の狭間を逝こうぞ

交わり合う涙腺上で
彩ぶれど狼狽した
鈍色に染まる流涕

愛されず攫われたい
魔がつ虚ろな青は春になって
そのまま眠りたい
嘘信じ笑った確かな手応えでも
君の世界に僕もいられるなら
いつでも彼方に飛べるでしょう

愛されず攫われたい
魔がつ虚ろな青は春になって
そのまま眠りたい
嘘信じ笑い確かめたって
ないまぜに晒されたい
魔がつ虚ろな夜に青放って
それでも抱かれたい
嘘信じ笑った哀れな亡霊でも
君の世界に僕もいられるなら
いつでも彼方に飛べるでしょう
気が付きゃこの世にいないでしょう
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