津軽三味線物語

家の軒下 茣蓙(ござ)敷いて
三味(しゃみ)を弾いてた 人がいた
そんな話しを 聞かされた
真冬 吹雪の 夜だった…
ハァ… 過去が しばれて 凍らぬように
アァ… 三味と津軽とヨ
ハァ! じょんがら節ヨ

十三(とさ)の港に 吹く風に
負けぬ津軽の 太(ふと)三味線
故郷(こきょう)夢見て 眠る夜は
何故か 逢いたい 母の顔
ハァ… 昔 大陸 北前船で
アァ… 本州最果てへ
ハァ! じょんがら節ヨ

雪が降っても 月見える
吹雪舞っても 星見える
夜空見ながら 想うのは
酒を飲むたび 唄う父
ハァ… 三味で届けよ 故郷(ふるさと)へ唄
アァ… いつか帰るヨ…
ハァ! じょんがら節ヨ

ハァ… 叩(たた)く 三味の音 花咲く春へ
アァ… 津軽三味線
ハァ! じょんがら節ヨ
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