最後の少年

震えた肩に手を差し伸べた
目を閉じればまだそこに
温もり残る約束が
はるか昔の記憶のようだ
目をそらし笑う声が
馬鹿げた夢の中で響く

だから
さよならも言わずに消えた 最後の少年
俺の明日を少しだけ連れていってよ
約束のあの日まで待てない 永遠の少年
君の昨日を少しだけ置いていってよ
少年よ

憎しみに明けて悲しみに暮れる
手に負えぬ歳月さえ
忘れ去られる苦しみに
遠い昔の話のようだ
喚き散らした怒りも
時のせいさと笑う声

だから
さよならも言わずに消えた 最後の少年
俺の明日を少しだけ連れていってよ
約束のあの日まで待てない 永遠の少年
君の昨日を少しだけ置いていってよ
少年よ
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