Menthol

巡る季節の合間
お気に入りの温度で
騒つく心に夕凪を翳す帰り道
ひとりに慣れてく大人の言い訳も
モノクロで影を見るような
美しい気がした

メンソールの煙の空
ガラス色に見えたら

愛の為の愛のうた
溢れてしまうでしょう
天国の誰かの生まれた日の朝焼け
嗚呼、なんて素晴らしい平凡の始まり
忘れるような日々を叶えていて神様

話す事ない今日が
終わってしまうから
冷凍のセンチメンタルを
食べ尽くす真夜中

フルコースのレンジの中
金の色に見えたら

誰の為の愛のうた
届けているのでしょう
絶望の帰り道、悲しみの雨上がり
嗚呼、なんて素晴らしい日常の旅立ち
見慣れたいつもの景色を
眺めていた車窓から

言葉にすれば簡単な事でしょう
あなたは何処へ行くのでしょう

錆びれた愛のうた
溢れてしまうでしょう
天国の誰かの生まれた日の朝焼け
嗚呼、なんて素晴らしい平凡の始まり
忘れるような日々を叶えていて神様
×