MUSE

目を閉じ浮かぶ孤島
言葉は揺れ戯り
確かに掴みかける
追憶の裏側

この太陽系に沿って
描く軌跡の中 抜け出せない躰を
眺め続ける

僕等はどうして
僕自身を嫌うのでしょう

どうして命は泣いたのでしょう
全てが等しくあるわけないと分かりながら
過去に未来に、永遠に用は無い
変わりゆく身を抱いて生きる今は美しい
忘れ得ぬ MUSE

仄暗い恒星に潜んで
底なしに息を吸い込んで

求め合い嵩張ってゆく不確かなカルマ
奪い合って築いた我楽多
瞑々、ただ僕等は孤独だろう
瞑々、空っぽに漫歌(そぞろうた)を
描いたビート逆らって
やっと僕はヒトだった
銘々、祈り給えよ

どうして命は泣いたのでしょう
閉じて 目を忘れる迄
そうして命は凪いだ方へと
終わりゆく火を抱いて生きる今が美しい

描いたビート逆らって
やっと僕はヒトだった
この代償はもう 見逃せないほどの痛みだった
綺麗なルートあらがって
やっと僕はヒトだった
この代償と蝕み合い 確かに往く
忘れ得ぬMUSE
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