木造アパート

木造アパートの二階の窓は 薄いカーテンがかかってるだけ
タバコの匂いがのぼってくる あなたのやつじゃない香り

木造アパートの二階へ続く階段は 錆び付いて少し揺れる
誰の足音かわかるほどに あなたをいつも待っていた

掛け違えたシャツのボタンのように
はじめから答えはわかってたはず
似すぎてたの 手に取るように感じてた
さみしさ いとしさ だからダメだった

街に溢れたラブソングのように
もっとあなたを愛せたらよかった
星の降る夜は白い息が
煙のように残ってく
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