昭和の女

回す指先 公衆電話
あなたに 別れを 告げた夜
いつか必ず あなたには
夢を叶えて 欲しいから
悔いはないです 昭和の女

擦(す)れた畳の 一間(ひとま)の暮らし
揃(そろ)いの 茶碗が 嬉しくて
少し頑固(がんこ)で 不器用で
そんなあなたが 好きでした
ほろり泣けます 昭和の女

脱いだ背広の 煙草の匂い
あの日に も一度 戻りたい
そっと思い出 数えれば
胸に溢(あふ)れる なつかしさ
悔いはないです 昭和の女
×