つよがりアルマジロ

心のやらかいところ守るため
でっかい音出して大袈裟なおしゃれして
悲しいことまで笑って話して
本当の寂しさに触れさせないようにして

ガチャガチャ動く鎧の重みに堪え切れずよろめきながら
傷つくことも傷つけることもできずいるよ

「大丈夫」言い聞かせた その場凌ぎばかり
泣きそうな気持ちだけ置き去りになってゆく

堅い鎧の隙間から差した光眩しすぎて
隠れるように丸まって眠るアルマジロ

僕が思い切りブレーキ踏んだ時
震えるその足でアクセルを踏んだ君

越えられない壁に突破口を作る殻破りなその姿見て
弱くたってよくて当たって砕けてみたいと思えたんだ

鋭く尖った爪自分に立てて一体何と戦い続けてたんだろう

「大丈夫」言い聞かせる
「大丈夫」まだ怖いけれど

「大丈夫」言ってみせる その場凌ぎじゃなくって
君のことぎゅっと包む鎧に僕がなるよ

強がった日々を許そうよダメな自分を愛そうよ
やらかい心のままで君に会いにゆこう
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