「あなたがくれた空」

真冬のあの夜から
季節はもう変わり
桜の花びらが
風に 揺れているよ
静かに

あなたがそばにいない
春の日射しは
あたたかくて
だけど 少し寂しい

あなたがくれた青い空は
広く優しく
ふりあおげば
瞳 しみる 綺麗すぎる青さ

だいじょうぶ
もっと強くなるから
そう 笑顔で
見上げるよ

泣いてばかりの
そんなあなたの笑顔
胸の奥に残る
雪のひとひら

季節が巡り 時が過ぎて
大人になって
だけどきっと
変わらずある 雪のかけら

あなたといた あの聖夜の
夜空に溶けた
きらめきごと
胸に抱いて
まっすぐにゆくから

だいじょうぶ
もっと強くなるから
そう 輝く
風になる
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