声の旅

今も聴こえるかい
魔法を覚えているかい

誰もが過ぎ去った路地裏に
君だけが佇む日が来る
朝日は弔い、それとも夢
どうか思い出して この唄を

何も持たず果てへ向かう
旅は虚しかったか
僕はそう思わない

僕の声を離さずにいて
今日の独りを諦めないで
僕も君も これほどに弱い
だから傍に 傍に在りたい

何処からを始まりと呼ぶのか
何時まで共に笑えるのか
静かなる時の列車が往く
安らぎに似た怯えを乗せ

心には古びた花束
君だけが聴こえる
怖かったね、痛かったね、ずっと
いつまでも祈り合おう
それは魔法で
それはおまじない
それはただ、僕等の唄

僕の声を離さずにいて
今日の独りを諦めないで
君よ 光をやめないでくれ
僕の声を嘗めないでくれ!

時を越えて 唄に潜んで
傍に在るよ また会う日まで

Lalala…
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