悲しみに逢いたくて

夜空を壊した
朝陽で染まる
泣きすぎた恋をも
塗りつぶすよに

小さな鳥より
重くならぬよう
いつだって穏やかに
愛せるはずだった

悲しみは 優しくて
弱くなれる
悲しみに 逢いたくて
傷ついても人は
恋を重ねる

アイツがこの部屋に
来た日に 買った
鉢植えが見事に
咲きほこってる

一人でみる日常が
ひとつ増えれば
想い出にかわる日へと
近づいてゆける

悲しみは 優しくて
弱くなれる
悲しみに 逢いたくて
傷ついても人は
恋を重ねる
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