十勝秋冬

十勝平野に 雪虫舞えば
秋を急(せ)かして 冬がくる
親父がわりに おふくろを
守ってささえて 生きている
ここがふるさと 日高のふもと
北の大地が 宝物

辛い時ほど 笑っていろと
酔えば親父に 聞かされた
星が輝く 寒い夜(よる)
今でも聞こえる あの声が
みんな元気だ 心配するな
暖炉(だんろ)囲んで 夜が更ける

十勝平野は 雪また雪よ
春はいつくる いつ巡る
花の都会(みやこ)に 出てみたが
戻っていつしか もう五年
親の苦労が 今さらわかる
胸につぶやく ありがとう
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