素肌の女

青い月の光の中に
黄金色の肌をのぞかせ
愛を誓い十字を切ると
青い月はその光の中に
恋の使者を送ってくれる

その恋人は素敵な恋人
月かげの窓辺に
燃えるような唇かわし
熱い熱い肌を合わせると
私はすべてを忘れてしまう

やがて東の空のしらむ頃
その恋人も消えて行く
夢のようにはかない恋でも
裏切られたこの私には
せめてこんな恋人がほしい

そして私は夜毎夜毎
窓辺にひとり
青い月の光の中に
黄金色の肌をのぞかせて
私は祈る「恋人をおくれ」と
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