たそがれの街

街が速すぎて僕は遅すぎる
誰か一緒に駆け出してくれないか
うそでもいいから
眠って仕舞えば今日が終わるなら
このままずっと起きてればいいのかな
終電もないしさ

孤独と不安で気が狂ったんだ
ダラダラ過ごして灰になっとけば
よかったのに
路地裏をかける猫を気にかける
あなたの緩んだほおが好きなんだ
もうすぐ、帰るよ

また終わる、今日がまた終わる
走り出す、僕は走り出す

120円の缶チューハイから
漏れた匂いは朝の憂鬱を加速させて
点滅している赤信号を見て
街から人が消えたことを知った。
知ったのさ

また終わる、今日がまた終わる
残される、僕は残される
駆け抜ける僕は駆け抜ける
思い出す君を思い出す

街の灯りが満ちた頃にボロボロの僕は
テレビでよくみるテロリストみたいな
顔で眠る
信号も動き出してたくさんの人が起きる頃
昨日のことなど忘れた顔して僕は眠る
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