ジャンジャン横丁

最後に街の 赤い灯が
なんだか無性に 見たくって
軒端に立てば 煙草もしめる
別れとなりゃ 懐かしい
ジャンジャン横丁に 雨が降る

浪花の春の 思い出か
瞼のあの娘は 白牡丹
いつかの晩に 話した話し
忘れずおくれ いつまでも
ジャンジャン横丁に 雨が降る

陽気な振りは していても
誰にもかえらぬ 夢はある
そいつがどうと いうのじゃないが
別れとなりゃ 身にしみて
ジャンジャン横丁に 雨が降る
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