yurei

少し開けた窓
ぶつかって混ざる二つの空気
無意識に伸びをして

悲観的観測の癖
歳を取ることに疲れている
やっぱりこの夏も体調悪いし...

忘れかけた昔のこととか
何故か覚えていること
ゆっくりと眠る
夢を見ていた
退屈で幸せだった

喉が酷く乾いて
足早に自販機の目の前に
売り切れていたサイダー

片目で見た物事への持論
他人から他人へ伝播する感情
なんでもいいけど
熱中症にお気をつけて

忘れかけた昔のこととか
何故か覚えていること
ゆっくりと眠る
夢を見ていた
退屈で幸せだった

透明に輝いていた
夏の夜 自転車 草木の匂い
幽霊になってもまた
思い出せますように
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