アマデウス

独りで磨いてた奇妙なブーツは 人混みの中でいびつに見えた
浮いてたんだ
才能のダンスでお辞儀 僕はぎこちない動き
歯を見せ笑うアマデウスにはわからない

どこからか聴こえてる 誰かの声
僕と同じだった いびつで孤独な歌

メロディー失い即興のローレライ 箱の中で鳴るバッハと
引っ張り上げられた舞台で踊る
夜通しあわせてもう尽きそうだよ
他の何にも見てない その美しい瞳の中でさ
僕の姿はどう映るんだろう?

一人で爪弾く奇妙なフレーズは だれがために鳴る 宛名がないのに
聴いてたんだ
君だけがステップを踏んで 僕はぎこちなくお辞儀
こんな瞬間アマデウスには出会えない

メロディー失い即興のローレライ 箱の中で鳴るバッハと
引っ張り上げられた舞台で踊る
夜通しあわせてもう尽きそうだろ
他の何も見てない その美しい瞳の中でさ

焦りと自問で壊れてくアリアに 僕の身体の全てが
引っ掻きつけられて舞台が染まる
そいつが僕の色だと言うのかい
他の何にも似てない その無様な姿のままだと
君の目にだけ そう映るんだろ

どこからか聴こえてる 違う、僕の声
たぶんずっとここで 堂々巡りでいい

スコアを投げ捨て解き放つ声と声 螺旋状に鳴るバッハも
追いつけないほどの自由で踊る
夜通しあわせてももう尽きないだろう
他の何も見てない その美しい瞳の中でさ
僕の姿はそう映るんだろ
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