共鳴

ふいに零れた ため息の奥
名前も知らない痛みに触れた
「大丈夫」とはもう言えなくて
ただ君の声を脳内でリフレイン

鳴いて 鳴いて 溢れるかぎり
誰も代われはしないから
終わりのないノイズを掻き分けて奏でよう
全てはそう 僕らのために

繰り返した傷で 鈍くなる感覚
もうこれ以上は失くしたくなくて

ひとりじゃ聴こえない
穏やかな鼓動を探している

革命なんて 起こせなくていい
ちょっと生きやすくなればいい
うるさいくらいの無音を切り裂いた時
空が映す未来 確かめたい

悲しみも幸福も分かちあって
壊れたものも直さないで
それを見る度に思い出すんだ
ここで生きている証とやらを

鳴らせ 鳴らせ 溢れるかぎり
誰も代わらなくていいから
終わりのないノイズを掻き分けて奏でよう
ちっぽけな僕らの歌を
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