カンナの花

まるでわが子を 慈(いつく)しむように
庭先の花を 育てる背中
夕暮れ時の 穏やかな景色
このまま続くと 信じてました
あかく あかく この胸にあかく
恋しさばかりが 咲き乱れてる
カンナの花が あなたのいない庭で
冬をまたひとつ 越しました

ふたり出逢った 若かった春に
咲いてた花の名を 覚えてたのね
どちらか先に いなくなるときも
泣かずにいようと 誓ったあの日
あかく あかく この胸にあかく
思い出数々 またよみがえる
カンナの花が あなたのいない庭で
語りかけてくる 気がします

あかく あかく この胸にあかく
恋しさばかりが 咲き乱れてる
カンナの花が あなたのいない庭で
冬をまたひとつ 越しました
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