後書き

人といたい 近づかないで一人でいたい
僕が死のうとした屋上 錆びついた線路
空っぽ 怯え続ける毎日だ
絶望色の日々 対照 空の群青

忌まわしき出来事が
夜の底に足を連れ去った
でも死に場所はまだここではない
嗄れた声で叫べ
一度きりしかない人生の後書きは
まだ胸の中に

ペンを走らせる
あなたに読んで欲しい話がある
根腐れはするものか
吐き出し 涙に暮れても
この胸の想いは奪えない

顔も知らない人の
薄情な言葉に傷ついた
でも死に場所はまだここではない
不器用な声で謳え
未だ捨てきれない人生の後書きは
まだ胸の中に

旅路の果てに何が待つ
足がすくんでもその景色が見たい
まだ終われないよ
譲れない途絶えない
音が鳴り止まない

どうせ失った命だ
全てが報われる人生へ
心臓は生きろと脈を刻んでる
もう逃げるのは辞めた
作者は自分だ 他人じゃない
後書きはまだ胸の中に
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