ロストシティ

ラストオーダーはさりげなく
時の針をさらって
漂流するドアを叩く
応答せよロストシティ

ため息は 風に惑う帰り道をなくしたツバメ 夜を伝う

センチメンタルなビートで
カラカラに乾いたステップ踏んで
通り雨に霞んでゆくパラダイス
どこまで行けば辿り着けるの
ざわめきを満たしてよミュージック
泡沫の夢に抱かれて踊るシルエット

翻したボイジャーは
土星の環をすり抜けて
レザーシートに不時着する
君のいないロストシティ

まるで

センチメンタルなビートで
カラカラに乾いたステップ踏んで
そぼ降る思いのままにパラダイス
幻想と虚構とさすらうの
柔らかな闇を舞う様に
雨上がりの夜の匂いが通り過ぎて行く
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