MERMAID

眠る猫が朝を知る前に
有り余る不安が溢れて
今ある精一杯を生きて
褒められなくてもいいから

足元の桔梗に気が取られて
鮮やかな幸せが嫌に見えた
不意を突かれたような喜びに
気づかなかったあの日の愛が見えた

消える春の隅で私はまた月明かりを探して
揺れる愛の中で錆びた過去が輝いて消えるまで

夢の色よりも淡くて
雲の形なんて忘れて
それでも晴れを待つ今を
どうしようもないねって切り捨てて

1人を受け入れて生きれたなら
力を込めて私を抱きしめよう
ウジ虫が湧き出る道の隅に
散らず根を張る青い花が咲いた

癒える傷を知って私はまた少し歩き始めて
寄せる波打ち際 ゆらめく風 あなたを許せるかな

消える春の隅で私はまた月明かりを探して
揺れる愛の中で錆びた過去が輝いて消えるまで
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