吹きだまり

この世の中の 吹きだまり
そこにいる人 泣くのはおよし
石が浮かんで 木の葉が沈む
間違いだらけの人生に
ああだこうだと 云いたかァないが
腹をたてても 身が細る

気まぐれ気ままに 見えながら
がんじがらめの 掟をならべ
夢も虚しい 世の中だから
どうでもなれよと いいたいけれど
鬼の世間に 仏をつくり
名前を告げぬ 人もある

この世の外に 夢求め
何処にしあわせ あるのやら
あればさがして 行くものを
めざめりゃ 冷たい風ばかり
せめてみんなの 肩よせ合って
愛情ぬくもり 花になれ
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