風挽歌

北の港は 冬ごもり
女の吐息も ひゅるひゅるる
目尻伝わる この涙
殺しきれずに みれん酒
あんたも出てって 二月三月
遠くて男 寒くて女
所詮一生 馬鹿踊り
酒でもくらって 泣くもいい

船は浜辺で ひと冬越すにョ
私ゃあてない 私ゃあてない 流れ船

鴎おまえも 波の上
寝床を欲しさに 鳴く日昏れ
女所帯の 色のなさ
どこか似ていて 哀しいね
誰をも恨まず 静かでいたい
泣かれて男 抱かれて女
所詮一生 馬鹿踊り
身体があんたを 恋しがる

ああ ああ
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