雨やどり

傘をあなたに 差しかけられて
胸が震える 裏通り
逢えてよかった… やさしい男に…
心ひとつに 寄り添って
私あなたに 雨やどり

おれの馴染みの 酒場だと云って
路地の暖簾を かき分ける
あなた酌がせて… 私も注いで…
酔って甘える 恋の酒
外はしとしと 絹の雨

寒くないかと 気づかうように
肩を抱く手の あたたかさ
離したくない… 愛しいあなた…
やっと見つけた 倖せよ
夢のようです 雨やどり
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