薄荷煙草

腰までのびた長い髪
両手でけだるくかき上げて
時に悲しい口笛を
吹いたあの娘はもういない

なんてこの世はさびしいと
季節はずれの波の音
なんてこの世はさびしいと
薄荷煙草のうそ寒さ

あんな無口なやせた娘が
酔って朝まで踊ってた
わけをきく間もないうちに
姿見せなくなっていた

なんてこの世はさびしいと
背中たたいて風の音
なんてこの世はさびしいと
薄荷煙草のうそ寒さ

なんてこの世はさびしいと
背中たたいて風の音
なんてこの世はさびしいと
薄荷煙草のうそ寒さ
×