柳川わかれ

明日お前は 街を出る
ちいさな風呂敷 軽すぎる
あなた残して 街を出る
せつないこの胸 重すぎる
甘い香りの ひいらぎの花
咲くたび お前を想うだろ
柳流れる この川に
私の涙 置いてゆく
離ればなれに 右左
橋も泣いてる 柳川わかれ

ちぎれ蒲団で 見る夢は
幼いお前の 泣き笑顔
花のお江戸で 見た夢は
薄いなさけと 嘘の花
老いた父母 残しちゃ行けぬ
ましてや お前を受け出せぬ
体あずけた 夜いくつ
あなたを想った 夜いくつ
星も流れて 西東
さだめ凍える 柳川わかれ

離ればなれに 右左
橋も泣いてる 柳川わかれ
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