この歌をあの人に…

ふるさと放れて いくつも年月は過ぎて
今はただ ふり向きもせず
さすらいの 旅の果て
波間に 夕陽が溶ける時
遥かに聞こえる やさしい愛の歌が
遠き日の 母の背中に

人は皆 やすらぎと おもかげ 心に求めてる
この歌を あの人に… もう一度 あの人に…
その愛 捨ててはいけないと
どうか 伝えてあげてほしい

群れから逸れた 都会の鳥のように
今はもう 羽根を休めて
ただ一人 佇めば
季節も やがては巡り来る
確かに聞こえる やさしい愛の歌が
若き日の 父の歌声

人は皆 情熱と 勇気を 心に秘めている
この歌を あの人に… もう一度 あの人に…
その希望 捨ててはいけないと
どうか 聞かせてあげてほしい
この歌を あの人に… もう一度 あの人に…
その愛 捨ててはいけないと
どうか 伝えてあげてほしい
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