さすらいの舟唄

流れ水藻のさみしく咲いた
月の入江のとなり舟
誰がひくやらギターがむせぶ
故郷恋しと ああ 旅の唄

風に吹かれて別れたままの
白い襟足 ほつれ髪
思い出さすなギターの音色
青いペンキの ああ となり舟

帰る故郷があるならよかろ
俺にゃ故郷も恋もない
月も悲しいギターもつらい
真菰(まこも)がくれの ああ 浮寝鳥
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