溜息

静かな瞳の奥
静かな情熱

夜から醒めた
真昼の月は
途方に暮れている

優しくしないで
変わらないなら
あの月みたい
佇んで
動けず夜が来る

静かな瞳の奥
静かな情熱
ほどけた帯のような
煙草の溜息

このライターより青い炎の感情
優しくあやされて震えてる

秋に不安を夏に未練を残して
進んでいるのは時間だけ

静かな瞳の奥
静かな情熱
色濃く絡み付いた
苛立つ溜息
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