二人の手紙

細い小道を駆け抜けていく 色褪せたバスに乗って
あなたの住むあの街へと 誰よりも急いでいるの

幼い頃にくれた手紙 まだ覚えててくれてるかしら?

あれからずっと逢うこともなく はなればなれ暮らすけど

今時計をさかのぼる あの日まで

川沿いに咲く緑の木の実 橋の下で水浴びして
拾い集め形づけた 二人だけの道しるべは

変わらないもの探るように 明るい道を照らしてたけど

誰もいない家のポスト 隙間埋めるように落とした返事

忘れてはいないよ あの日まで

細い小道を駆け抜けていく 色褪せたバスに乗って
私の住むあの街へと 誰よりも急いでいるの
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