浮世の花

灯りともれば はなやぐ路地の
義理も人情も 恋には勝てぬ
あなたやさしい 惚れさせ上手
忘れさせるの 下手なひと
紅が紅が哀しい 左褄

逢えばはしゃいで 別れにぐずり
泣くもじれるも ふさぐも飲むも
うわさ信じて うらんでみても
もどる笑顔は あなただけ
ほれてほれてしまえば 女です

すねて障子を 背中でしめて
帰すときまで 私のあなた
ないて身をひき 爪弾く小唄
切ると言う字は 習やせぬ
意地も意地も哀しい 左褄
×