浮世草紙

おとぎ噺じゃ 日も夜も明けぬ
抱いて私を ねじ伏せて
今も心は あなたに走る
千々に乱れて 舞いあがる

浮世草紙は 悲しみ草紙
夢と現つの恋絵巻き
せめても一度 逢いにきて
燃えて 暮れ六 鐘が鳴る

涙流すに 稽古はいらぬ
待てど心は 籠の鳥
すがりつきたい なり振り捨てて
熱いあなたの その胸に

浮世草紙は 夢追い草紙
恋の続きが 綴れない
ひとり枕を 抱きしめて
夢であなたに 逢いに行く

浮世草紙は 悲しみ草紙
夢と現つの恋絵巻き
せめても一度 逢いにきて
燃えて 暮れ六 鐘が鳴る
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