雨音にきみを想う

見上げれば 今日も六月が
街を湿らせて 景色を溶かしてゆく

届かない 君への想いが
部屋に散らばって 片付けられずにいる

僕を映す深い瞳 薬指のリング
君以外は何も見えないのに

最後の恋と誓えるような強い力が
これまでの記憶を全部塗り変えてく
手に触れたいよ 君の声を聞いていたいんだ
柔らかい雨音の様に 僕の中に君が満ちてゆく

この恋に気付いてるはずさ
けれど君の目はあいつを探している

雨の雫 窓を伝う ポタリと手に落ちた
明日からも変わらぬ空模様

抑え切れない胸の熱に気付かされるたび
苦しくて 悲しくて 崩れ落ちてゆく
愛しているよ いつまでも側で見つめてたいよ
届かずに募る想いと 切ないこの恋が雨になる
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