夜明けのブレス

消えかけた街が静かに色づく
夜明けのブレスが傷跡に染みる

群れからはずれた一羽のカモメが
ビルの谷間を抜け海を見詰める

羽ばたくことさえ 疲れはてた時
胸の奥に振り返える影がある

君のことを守りたい
そのすべてを守りたい
君を生きる証しにしよう
誰のためでもなく

折れかけた翼静かに抱きよせ
無口な笑顔に空を見上げる

波にさらわれた流木の後を
躓きながら追いかける影がある

君のことを守りたい
そのすべてを守りたい
そして今を共に生きよう
誰のためでもなく

君のことを守りたい
そのすべてを守りたい
君を生きる証しにしよう
誰のためでもなく

君のことを守りたい
そのすべてを守りたい
そして今を共に生きよう
誰のためでもなく…
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