プルケリマ

あの日みたいに星を見ている
相変わらず煙草と僕と青い夜
東京の街でも星って見えるもんだと
こっちへ来てから初めて知った

今はもう無いかも知れない光だと
君が言ったあの星はまだちゃんと見えている

どれくらいの夜の数 空を見上げて過ごしただろう
どれくらいの星の数を探しただろう
二人きりの空の下で僕らだけを照らしていた
何万年前の光は暖かったね

すれ違う親子
手をつなぐ二人がずっと幸せであればいいなあ
今の君の手には守るものはあるかい
失くしたくないものはあるかい

あの頃僕たちは噛み付くことしか出来なくて
未来や自由に途方に暮れていた

傷つけあい 求めあい 笑いあい 許しあっていた
あの愛おしくて切なくて優しい日々は
誰にもさわれないように
土足で踏み込まれないように
誰も知らないこの場所へ隠してきたんだ

もうすぐ二人の宝箱をばら撒けた空は地球の裏側へ
そして世界は明日へ

今の僕の手には守るものがある
あの夜空に手を伸ばして手に入れたものと引き換えにして

傷つけあい 求めあい 笑いあい 許しあったこと
ありきたりの言葉で満ち足りたこと
ちっぽけな僕らだったけど確かに息をしてたこと
全て失くしたとしても忘れないこと
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