刹なる言葉

降り注がれる 狂気の雨は
悲しみの前夜に もう留まる事の
無い不安 人を鬼へと変え

神よ 神よ 神よ… 静まれよ
神は 神は 神は… 背を向けたまま
最愛なるあの人は今 力無くうなだれ
唯 最期の時を待つ姿 うろたえる私は

神よ 神よ 神よ… 悲しみは
神よ 神よ 神よ… 届かない
神よ 神よ 神よ… 悲しみは
神よ 神よ 神よ… 踏みにじられ
涙の果てに奏でる 七色の琴
言葉を無くした私は 無に還るの

恨みも 憎しみも 全てを無くし
私は膝を抱えるように 膨らむ想いを
唯 この中に押し込めました

神よ 神よ 神よ… 悲しみは
神よ 神よ 神よ… 届かない
神よ 神よ 神よ… 悲しみは
神よ 神よ 神よ… 踏みにじられ
涙の果てに奏でる 七色の琴
言葉を無くした私は 無に還るの

願いの言葉 沈んで行く貴方を
救う事の出来ない私も 後に続いて
数え切れない まるで小さな泡玉の
昔を抱き締めながら 空に昇り始める
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