波音

「波音」君がいない過ぎ去った日々は
しおりで閉じ忘れた 小説みたい
歩み出せずに 立ち止まる景色
朝見上げてた空の青に似ていない

近すぎて見えなくなるのかな
些細な心のすれ違いばかり
今こんなに君を想っても
ここにいない もう会えないの

潮風よ涙まで吹き飛ばしておくれ
出来るなら時間を戻して
闇を裂く光よ 二人だけ照らして
恋と愛のその先まで

君と離れて 新しい恋して
感じた違和感で浮び出す景色

波の音 繰り返した言葉
夜の星が朝焼けに消えてゆく
すべて思い出に変えた君は
わがままだね 最後の日まで

波音が聞こえる 海 に今は誰もいない
君との足跡は今消えて
意地悪な波たちが 二人の影も奪う
もうここに君はいない
そうここに僕もいない
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