バイバイさよなら★ありがとう

「バイバイさよなら」の後にはいつも
「また明日会おうね」がついたのに
言えないことがさみしかったな
「さよなら 元気でね」

ちょうどこんな夏の日だった
あれから何年がたったかな
笑って泣いたあの夏の日を
君は覚えてますか?

来週の花火大会に間に合わないからと
用意してくれた花火のセット
小さな打ち上げ花火

寂しくなることくらい
わかってたはずなのに…
涙みたいにポタリと落ちた線香花火

「バイバイさよなら」の後にはいつも
「また明日会おうね」がついたのに
言えないことがさみしかったな
「さよなら 元気でね」

田舎の小さな駅の早い最終電車
手を離せない私たちを見て
待ってくれた車掌さん

「バイバイさよなら」と手を離したら
ゆっくりと閉まった電車のドア
聞こえるように夏の夜空に
「さよなら 元気でね」

君の線香花火が
ふるえて落ちたあの時
「私の勝ち」と顔見上げたら
君は泣いていたんだ

「ずっと友達。手紙も書くね」
下向いたまま君は言った
「新しい町に慣れてもずっと忘れないでいて」

「バイバイさよなら」が寂しかったこと
ホームで手を離せなかったこと
打ち上げ花火、君の涙も
ずっと忘れないよ さよなら ありがとう

ちょうどこんな夏の日だった
あれから何年がたったかな
笑って泣いたあの夏の日を
君は覚えてますか
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